10月5日-7日にインテックス大阪で開催された"第14回関西機械要素技術展"に行って来ました。マグネシウム合金の表面処理は、一般的には化成処理-塗装、或いは、陽極酸化処理-塗装ですが、マグネシウム合金にメッキ処理が出来ればと前々から思っていましたが、マグネシウム合金にメッキという分野に取組んでいる企業がありました。

メッキ処理のメリットとして

1.金属感   外観使用する製品への装飾性の向上

2.磨耗性   塗装に比べてはるかに磨耗性が優れている

3.導電性   ノイズ対策

逆に、密着性がどうなのかという心配もあります。万一、剥がれた場合にはメッキ被膜が鋭利な刃物になることも想像できるからです。マグネシウム合金もダイキャスト用合金からプレス用合金、切削用合金と開発されてきていますが、全てのマグネシウム合金に適用できる密着性が高いメッキ技術が開発されれば、市場も格段に大きくなるでしょうね。川上からも川下からも用途が考えられる一貫した技術開発が急務ですね。

 

 

 

日本マグネしウム協会主催でマグネシウム取扱安全講習会が東京で開催されます。

日時 : 10月4日(火)  10:00~17:00

場所 : 一般社団法人日本アルミニウム協会・会議室

     東京都中央区銀座4-2-15

     電話 03-3538-0230

定員 : 40名

詳細は、上記日本マグネシウム協会へお電話ください。

安全講習会は、毎年一回開催されており、大阪、名古屋でも計画されています。

とかくマグネシウムは危険だと思われがちですが、アルミや鉄だって燃えるのです。

取扱さえ間違えなければ、問題ありません。

今後は、このような講習会、勉強会の案内も掲載しようと思っています。

 

マグネシウムって聞いて、何を想像されるでしょうか?

ある人は、ミネラル成分の一種、ある人は、小学校の理科の実験でマグネシウムリボンを発火させた、またある人は爆発する危険な金属などと思われるでしょう。

このブログでは、マグネシウムの特徴などを紹介しながら、色んな用途や実用事例、今後の

期待、塑性加工や表面処理の開発状況、構造材以外への用途などを書き込んでいこうと思います。

 

山口県に所在する山下工業所を訪れました。山下工業所は新幹線の車両の顔に当たる先頭部を製作されています。この車両先端部の加工には機械加工ともうひとつ「打ち出し板金」という技法があります。職人がアルミニウム板をハンマーで叩くという日本の伝統技術ですが、山下工業所でその技を見せていただきました。


職人たちは、狙ったところを正確に、絶妙な力加減で叩くことで微妙な鏡面を造りだします。私も実際に体験させていただきました。職人さんたちは簡単そうに叩いていましたが、実際にやってみると叩く位置の正確さに欠けとんでもないものが仕上がりました。


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