マグネ合金の常温プレス

 マグネシウム合金板のプレスは、200~240度程度での温間プレスが必要です。

これは、マグネシウムの結晶構造が六方晶であることが原因で、そのため、なかなか

プレス関係の需要が伸び悩んでいました。

 そこで朗報です。日本金属㈱が汎用合金AZ31Bに常温加工性を持たせたTMP(集合組織制御)材を開発しました。このTMP材であれば、従来のアルミプレス業者も設備投資なしでプレス加工が出来るのではないでしょうか?

板材自体の価格は、アルミに比べると高いのは現実問題としてありますが、製造コストはアルミと変わらない。材料コストのデメリットをマグネシウムの特性(軽量、比強度、減衰能など)でカバーできるアイテムが見つかれば、マグネ市場の活性化も期待できるのではないでしょうか?