2005年よりマグネシウム事業部を立ち上げました。実用金属の中で最も軽いマグネシウムの金属特性に魅せられました。

しかし、マグネシウムの魅力ある特性はこれだけに留まリませんでした。振動吸収性に優れる、放熱性が良い、比強度が高い電磁波シールド性が高い、耐くぼみ性が良い、切削性に優れる、比強度が高い　等々。

これらの特性を生かした製品造りで、多方面の分野のお客様から喜んでいただいております。従来使用されていた金属をマグネシム合金に転換することで、その商品価値が数倍もあがった例もたくさんあります。

一方で、マグネシウムだけがもつ、卑な特性で悩まされることも多々ありました。廃材の管理・耐食性に劣る・加工方法と条件工具の選定・切削油の選定。そして最も悩まされたのが安全管理でした。管理をひとつ誤れば、発火どころか爆発の危険性を含んでいます。これまでもマグネシウムを取り扱う工場で爆発事故が多く発生しています。

しかし研究を重ねる内に、マグネシウムの特性を熟知し、安全管理を徹底しさへすれば決して恐れることのない金属だと認識できるようになってきました。

また、耐食性に劣るという負の特性から、最近までその応用を敬遠されてきましたが、近年の表面処理技術の発達によりここにきてその利用範囲が格段に拡がってきています。

海水に無尽蔵に眠るマグネシウムは地球を救う最後のエネルギーといっても過言ではありません。リサイクル効率性が高いマグネシウムは、地球環境を考えた時、益々その需要が見込まれる将来ある金属です。

「精密部品製造技術をマグネシウムへ」

私たちは、そのお手伝いをしています。